代表世話人ごあいさつ
脆弱性骨折は「老化だから仕方ない」ものではなく、
自分のため、みんなのために、予防すべき現代人共通の課題です
福島県立医科大学医学部 腎臓高血圧内科学講座
主任教授
風間 順一郎
Kazama Junichiro
人間が野生動物のように自然に任せた状態で暮らせばその寿命は50歳程度だとされています。
確かに現代でも石器時代のような生活をしている人たちはなかなか50歳まで生きることができません。
しかし文明社会に生きる人たちの多くは50歳どころか80歳を超えても普通に生きています。
現代人は自然の摂理から外れた存在になってしまったのです。
とはいえもともとの人間の耐用年数を超えてしまうわけですから、
50歳を過ぎれば現代人の身体には死なないまでも多くの歪みが生じてきます。
この歪みを抱えながら30年以上も生きていくことは容易でありません。
だからといって、その思うに任せない身体を全て仕方が無いことだと我慢してしまえるほど現代人は悟りを開いてもいません。
そこで、自然に丸投げするのではなく、この耐用年数を過ぎた後の生活を安楽にして人生を幸せに締め括ることが現代医療の新たなテーマとなったのです。
脆弱性骨折予防もその一つです。
脆弱性骨折とは通常ならあり得ないレベルの弱い力で骨が折れてしまうことです。
ただ転んだだけで骨が折れることなど石器時代の狩猟生活者では考えられないことでした。
しかし、耐用年数を過ぎた現代人には珍しくもないことです。
そして石器時代人なら骨折で身動きが取れなくなるともう死を迎えるしかなかったのですが、現代人は歩けなくなったり寝たきりになったりしてからも10年以上生き延びることはざらにあります。
これはとても辛いことです。人生の終盤にこのような悲劇を迎えることは避けたいものです。
見方によっては石器時代人よりも現代人の方が残酷な運命を背負わされているのかもしれません。高齢になっても骨を折らずにいられるよう対策を立てる脆弱性骨折予防とは、このような現代人の運命に対する挑戦なのです。
脆くなって簡単に折れてしまう骨の状態を骨粗鬆症と呼びます。
骨粗鬆症の主な原因は骨の量が少なくなってしまうことです。骨の量が少なくなっていくことは耐用年数を過ぎてしまった50歳以上の人間には避けられない宿命であり、自然に任せていても防ぐことはできません。
だから危険なレベルにまで骨の量が少なくなってしまうと、もう薬で人為的に増やすしか方法はないのです。
このような危険なレベルに達してしまった人はいま日本人では約2000万人、すなわち国民の5人から6人に1人もいると考えられています。
その多くは自分の骨が危険なレベルに達しているとは認識しておらず、もちろん治療も受けていません。折れてから初めて自分の骨が危険な状態にあったことを覚知し、痛恨の思いをする人も珍しくありません。
そして脆弱性骨折を起こしてしまうことは自分だけの問題でもありません。いくら自然に任せたままが良いと考える人でも、骨が折れたら痛いので治療は受けます。この骨折治療にはとてもお金がかかるのです。骨折の予防にかかるお金よりも折れてしまった後の治療費の方がはるかに高くつきます。厳しい言い方をすると、予防もせずに骨を折ってしまうことは貴重な国の医療費を余計に使わせてしまう社会への迷惑行為でもあるのです。
だから脆弱性骨折は予防しなければなりません。
福島県では診療科を横断して脆弱性骨折予防に取り組む全国でも類のない組織Fukushima Fragility Fracture Prevention Project = Project Fが立ち上げられました。ですが、医療スタッフだけで社会の脆弱性骨折を減らすことはできません。
耐用年数を過ぎた人間は全身のいたるところに骨が折れてしまう原因を抱えています。
市民の一人一人がこれをよく認識し、自ら骨折を防ごうと立ち上がらなければなりません。誰もが当事者であり、誰もが責務を負っています。
自分のため、そしてみんなのために、共に脆弱性骨折の撲滅を目指して頑張りましょう。
このホームページがそのための役に立つことを心から祈念しています。
Fukushima Fragility Fracture Prevention Project (Project F) 会則
- 第1条:名称
- 本会は「Fukushima Fragility Fracture Prevention Project(Project F)」とする。
- 第2条:目的
- 本会は、福島県の骨粗鬆症の診断・早期治療の発展向上による骨折予防に向けた社会貢献を目的とする。
- 第3条:事業
- 本会は前条の目的を達成する為に年1回〜2回世話人会および学術集会を開催する。
- 第4条:会員
- 会員は、第2条の目的に賛同する医師及びメディカルスタッフにより構成される。
- 第5条:世話人
-
- 1)世話人は以下のように組織する。
代表世話人:1名、世話人幹事:若干名、世話人:若干名、顧問:若干名、会計監事:2名、事務局長:若干名 - 2)代表世話人は会務を統括、執行する。
- 3)世話人会は代表世話人、世話人幹事、世話人、顧問、会計幹事をもって構成し、会の運営、方針に関する重要事項について協議、決定する。
- 4)世話人は会の運営について発案・実施し、世話人会でこれを了承する。
- 5)世話人会は年1回〜2回開催するものとし、代表世話人がこれを召集する。
- 6)会計監事は世話人の中から選出し、会計監査を行う。
- 1)世話人は以下のように組織する。
- 第6条:会計
-
- 1)本会の会計年度は、1月1日に始まり12月31日をもって終わる。
- 2)会計監事は、年1回の会計監査を行い世話人会時に報告し了承を得る。
- 第7条:会費
-
- 1)会合開催時に参加費として参加者より医師1,000円・メディカルスタッフ500円を会費として申し受ける。(学生無料)
- 2)会費の運用については、世話人会の定めるところとする。
- 第8条:事務局
-
- 1)本会の事務局は、世話人会より選出された会員が担当し、運営するための事務・会計を行う。
- 2)本会の事務局は福島県立医科大学医学部 整形外科学講座内に設置する。
Project F運営事務局
〒960-1295福島県福島市光が丘1番地 TEL:024-547-1111
付 則
- 1)本会則は2017年6月6日より施行する。
- 2)本会則に定めない事項は世話人会において協議決定する。
- 3)本会則は世話人会の同意により変更できる。
以上
役員名簿
| No | 役職 | 所属・役職 | 氏名 | 診療科 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 名誉顧問 | 総合南東北病院 院長 | 紺野 慎一 | 整形外科 |
| 2 | 代表世話人 | 福島県立医科大学医学部 腎臓高血圧内科学講座 主任教授 | 風間 順一郎 | 内科 |
| 3 | 世話人幹事 | 福島県立医科大学医学部 産科・婦人科学講座 主任教授 | 藤森 敬也 | 産婦人科 |
| 4 | 世話人幹事 | 福島県立医科大学医学部 整形外科学講座 主任教授 | 松本 嘉寛 | 整形外科 |
| 5 | 世話人幹事 | 寿泉堂綜合病院 整形外科 部長 | 山田 仁 | 整形外科 |
| 6 | 監査 | 福島県立医科大学会津医療センター 整形外科・脊椎外科学講座 教授 | 岩渕 真澄 | 整形外科 |
| 7 | 会計 | 福島県立医科大学医学部 整形外科学講座 講師 | 金内 洋一 | 整形外科 |
| 8 | 世話人 | 大原綜合病院 理事長兼統括院長 | 佐藤 勝彦 | 整形外科 |
| 9 | 世話人 | 公立藤田総合病院 副院長 | 関口 泰史 | 整形外科 |
| 10 | 世話人 | 南東北福島病院 理事長特別補佐監兼執行本部長 | 田地野 崇宏 | 整形外科 |
| 11 | 世話人 | 福島県立医科大学 ふくしま子ども・女性医療支援センター センター長 | 髙橋 俊文 | 産婦人科 |
| 12 | 世話人 | 国立成育医療研究センター 女性の健康総合センター センター長 | 小宮 ひろみ | 産婦人科 |
| 13 | 世話人 | さとう日出夫整形外科 院長 | 佐藤 日出夫 | 整形外科 |
| 14 | 世話人 | 後藤整形外科 院長 | 後藤 英隆 | 整形外科 |
| 15 | 世話人 | 福島県立医科大学 総合内科 主任教授 | 濱口 杉大 | 内科 |
| 16 | 世話人 | いのまた整形外科 院長 | 猪股 洋一郎 | 整形外科 |
| 17 | 世話人 | 済生会福島総合病院 糖尿病・内分泌科 診療副部長 | 仲野 淳子 | 内科 |
| 18 | 世話人 | 奥野胃腸科内科医院 副院長 | 奥野 よしえ | 内科 |
| 19 | 世話人 | 福島県立医科大学医学部 疫学講座 主任教授 | 大平 哲也 | 内科 |
| 20 | 世話人 | 福島県立医科大学医学部 糖尿病代謝内分泌内科学講座 主任教授 | 島袋 充生 | 内科 |
| 21 | 世話人 | 地域医療機能推進機構 二本松病院 病院長 | 鈴木 眞一 | 外科 |
| 22 | 世話人 | うめつLS内科クリニック 院長 | 梅津 啓孝 | 内科 |
| 23 | 世話人 | やご内科リウマチクリニック 院長 | 八子 徹 | 内科 |
| 24 | 世話人 | 福島赤十字病院 産婦人科部長 | 矢澤 浩之 | 産婦人科 |
| 25 | 世話人 | 医療創生大学大学院理工学研究科物質理学専攻/地域連携センターゲノム医学研究部門 部門長 特任教授 | 加藤 茂明 | - |
| 26 | 世話人 | 福島県立医科大学大学院 医学研究科 臨床疫学分野 特任教授 | 栗田 宜明 | 内科 |
| 27 | 世話人 | 大原綜合病院 整形外科 主任部長 | 朝熊 英也 | 整形外科 |
| 28 | 世話人 | 福島県立医科大学医学部 循環器内科学講座 主任教授 | 竹石 恭知 | 内科 |
| 29 | 世話人 | 福島県立医科大学医学部 消化器内科学講座 主任教授 | 大平 弘正 | 内科 |
| 30 | 世話人 | 総合南東北病院 外科/ 福島医大低侵襲腫瘍制御学講座教授 | 本多 通孝 | 外科 |
| 31 | 世話人 | 福島県立医科大学医学部 消化管外科学講座 主任教授 | 河野 浩二 | 外科 |
| 32 | 世話人 | 福島県立医科大学医学部 乳腺外科学講座 主任教授 | 大竹 徹 | 外科 |
| 33 | 世話人 | 星総合病院 診療部長 兼 リウマチ科部長 兼 整形外科統括部長 | 遠藤 康二郎 | 整形外科 |
| 34 | 世話人 | かねこクリニック 院長 | 金子 大成 | 整形外科 |
| 35 | 世話人 | 公立岩瀬病院 整形外科部長 | 橋本 慶太 | 整形外科 |
| 36 | 世話人 | 有隣病院 院長 | 丸谷 雅人 | 整形外科 |
| 37 | 世話人 | 会津中央病院 外傷再建センター 特任教授 | 伊藤 雅之 | 整形外科 |
| 38 | 世話人 | 坂下厚生病院 副院長 | 菊地 忠志 | 整形外科 |
| 39 | 世話人 | えじり整形外科 手のクリニック 院長 | 江尻 荘一 | 整形外科 |
| 40 | 世話人 | いわき市医療センター 整形外科部長 | 相澤 利武 | 整形外科 |
| 41 | 世話人 | 磐城中央病院 整形外科 | 田山 信敬 | 整形外科 |
| 42 | 世話人 | 福島赤十字病院 整形外科 副部長 | 佐藤 法義 | 整形外科 |
| 43 | 世話人 | 奥羽大学 総合臨床医学講座 教授 | 風間 咲美 | 内科 |
| 44 | 世話人 | 竹田綜合病院 病院長 | 本田 雅人 | 整形外科 |
| 45 | 世話人 | 池田記念病院 整形外科 | 荒 文博 | 整形外科 |
| 46 | 世話人 | 会津医療センター 病院長特別補佐 整形外科・脊椎外科学講座 主任教授 | 白土 修 | 整形外科 |
| 47 | 世話人 | 会津医療センター 糖尿病・内分泌代謝・腎臓内科学講座 教授 | 橋本 重厚 | 内科 |
| 48 | 世話人 | 福島県立医科大学 歯科口腔外科 講師 | 菅野 千敬 | 歯科 |
| 49 | 世話人 | 公立相馬総合病院 整形外科 診療部長 | 大垣 守 | 整形外科 |
| 50 | 世話人 | 枡記念病院 薬剤部長 | 斎藤 剛志 | 薬剤科 |
| 51 | 世話人 | 福島県立医科大学 甲状腺・内分泌センター長/放射線医学県民健康管理センター 教授 | 鈴木 悟 | 内科 |
| 52 | 世話人 | 福島県立医科大学医学部 整形外科学講座 | 横田 武尊 | 整形外科 |
| 53 | 世話人 | 大原綜合病院 看護部 | 長南 かおり | 看護部 |
| 54 | 世話人 | 医療法人 回生堂 理事長 | 田島 史子 | 整形外科 |
| 55 | 世話人 | 済生会福島総合病院 産婦人科 | 佐藤 正典 | 産婦人科 |
| 56 | 世話人 | 寿泉堂綜合病院 女性ヘルスケアセンター長 | 鈴木 りか | 産婦人科 |
| 57 | 世話人 | 北福島医療センター リウマチ・膠原病内科 部長 | 宮田 昌之 | 内科 |
| 58 | 世話人 | 髙橋整形外科 院長 | 髙橋 清二 | 整形外科 |
| 59 | 世話人 | 会津医療センター附属病院 看護部 | 三浦 まり子 | 看護師 |
| 60 | 世話人 | 福島県立医科大学 リハビリテーション医学講座 主任教授 | 林 哲夫 | リハビリ |
※2025年10月現在